店舗や施設の清掃は、顧客への好印象につながります。
しかし、ふだんの業務に追われる中、自社で清掃を担う余裕がないケースもあるでしょう。
このような場合に役立つのが、清掃業者への委託です。
この記事では、清掃を業者に依頼するメリットや費用相場、経理処理に役立つ勘定科目を解説します。
もくじ
清掃業務を業者に委託するメリット

清掃を専門業者に委託することで、衛生環境や業務効率が向上し、コスト最適化にもつながります。
具体的なメリットを見ていきましょう。
スタッフの負担を軽減できる
日常の業務に加えて、店舗の清掃が必要になると、スタッフに大きな負担がかかります。
特に飲食店や医療施設などでは、衛生管理の基準が高いため、清掃にかかる時間や労力も大きくなるでしょう。
清掃業務を業者に委託すれば、スタッフは本来の業務に集中できるようになります。
結果的に、スタッフの生産性の向上やサービスの安定につながるのです。
衛生水準を一定に保てる
清掃業者は、プロの技術と専用の機材を用いて、効率的な清掃を行うことができます。
また、清掃クオリティのムラも見落とさないので、衛生水準を一定に保つことが可能です。
これは、来店客の多い店舗や、高い衛生基準が求められる医療・福祉施設において、特に大きなメリットとなるポイントです。
コストを最適化できる
「清掃を外注するのは高い」と思われがちですが、実際には人件費や備品管理費を含めた総コストを考えると、業者に委託した方が経済的なケースもあります。
清掃を自社だけで完結しようとすると、追加の人員確保が必要になったり、作業クオリティにムラが発生することも。
清掃業者に依頼すれば、必要な作業に応じて柔軟に契約を調整できるため、無駄なコストを省くことが可能です。
業者に依頼できる清掃業務の種類と費用相場

清掃業者に依頼できる業務は、それぞれ目的や頻度、料金が異なります。
ここでは代表的な3種類の清掃業務と、一般的な費用相場について紹介します。
日常清掃
日常清掃とは、日々発生する汚れやゴミを取り除き、清潔な状態を維持するサービスです。
たとえば床の掃除機かけやモップによる拭き上げ、トイレ・洗面台といった水回りの清掃、エントランス・階段などの設備の清掃が日常清掃に含まれます。
必要に応じて、毎日〜週1回など、高頻度で委託することが可能です。
定期清掃
日常清掃では落としきれない頑固な汚れの除去や、美観の回復、施設の維持管理を行うのが定期清掃です。
具体的には、床のワックスがけ、カーペットの洗浄、エアコン・換気扇の分解洗浄、高所ガラス清掃などが定期清掃に含まれます。
高圧洗浄機やポリッシャーといった専用の機械も使用するため、専門業者ならではの高クオリティな清掃が強みです。
一般的には、月に1回、3ヶ月に1回、半年に1回、年に1回…というように、あらかじめ頻度を決めて委託します。
特別清掃
日常清掃や定期清掃の範囲では対応しきれない、特殊な汚れの除去は特別清掃にあたります。
特別清掃は継続的な契約を前提としていないため、何らかの困りごとが発生した際に、その都度相談して依頼します。
業者に依頼した清掃費用の勘定科目は?

清掃業務を外部業者に委託した場合の費用は、基本的には「支払手数料」「外注費」「雑費」などに計上します。
用途や契約形態によって使い分けましょう。
- 支払手数料
一時的または短期間の清掃委託に対して用いられることが多く、比較的少額の支払いが対象となります。
- 外注費
日常清掃や定期清掃など、年単位で継続的に清掃を依頼している場合は、外注費として計上するとよいでしょう。
- 雑費
災害後の清掃や害虫駆除など、突発的に発生した清掃であれば、雑費に計上します。
確定申告の際、勘定科目の使い方が問われるケースもあるため、不安な場合は税理士や会計担当者と相談することをおすすめします。
店舗・施設の清掃業務は外注による効率化がおすすめ
清掃業務を業者に依頼すると、衛生管理の手間が省けるだけでなく、従業員の負担軽減やコスト最適化といった多くのメリットがあります。
必要に応じて、日常清掃・定期清掃・特別清掃などのサービスを使い分けることで、予算を抑えながら衛生水準を向上させることも可能です。
当社では、飲食店・病院・介護施設・オフィスなど、幅広く清掃業務を承っております。
40年以上にわたる経験から、状況に応じた最適なプランをご提案しますので、ぜひお問い合わせください。