飲食店の厨房は、毎日の営業で大量の油や汚れが蓄積される場所。
清掃が行き届いていないと、衛生面のトラブルや悪臭の原因となり、最悪のケースでは行政指導を受けることもあります。
この記事では、厨房掃除の基本から、グリストラップ・シンク・換気扇といった特に汚れやすい箇所の正しい清掃方法まで、具体的な手順をわかりやすく解説します。
もくじ
飲食店の厨房掃除のポイント

厨房の衛生状態は、食の安全や店舗の信頼に直結します。
清掃作業をミスなく行うために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 日々の清掃ルーティンを決める
汚れが蓄積しないように、日々の掃除を習慣化することが大切です。
- 清掃スケジュールを明確にする
週単位・月単位で重点清掃日を設定するとよいでしょう。
- 洗剤や道具を使い分ける
素材や汚れに応じた洗剤とブラシを使いましょう。合わないものを使い続けると、破損の原因になります。
- 清掃記録を残す
衛生管理の証拠として、日誌やチェックシートを活用するのがおすすめです。
飲食店の厨房掃除のやり方

飲食店の厨房には、日々の作業による油汚れや、食品カスがたまりがちです。
中でも、グリストラップ、シンク・排水口、換気扇(レンジフード)は特に汚れやすく、衛生面でもトラブルの原因になりやすい部分です。
それぞれの設備に応じた清掃方法をチェックしましょう。
グリストラップの清掃
グリストラップは油脂分や生ゴミを分離する装置で、飲食店の厨房には欠かせません。
一方、正しく清掃しないと詰まりや悪臭を引き起こすので注意しましょう。
清掃手順
- 必要な道具を準備する(ゴム手袋、バケツ、ヘラ、ネット、マスクなど)
- フタを開け、脂分やゴミの量を確認する
- バスケットの中のゴミを網などで取り除く
- 沈殿物や油脂分をヘラで掻き出してバケツに回収する
- 内部を中性洗剤とブラシでこすり、水でよくすすぐ
シンクと排水口の清掃
シンクと排水口は、調理中に食材カスや油分が流れ込みやすい場所です。
放置するとヌメリやカビが発生してしまうため、日々の掃除が重要です。
清掃手順
- 排水口のゴミ受けを取り出し、中のゴミを捨ててから中性洗剤とブラシで洗う
- ブラシを使い、排水口周辺のヌメリやカビをこすり落とす
- 水で油分を落とし、よく洗い流す
換気扇(レンジフード)の清掃
換気扇は、ファンやフィルター部分に大量の油汚れが付着しやすいです。
放置すると吸引力が低下するだけでなく、引火による火災のリスクも高まります。
清掃手順
- 電源を切り、換気扇のカバーやフィルターを取り外す
- 取り外した部品を、洗剤を溶かしたお湯に30分ほど浸け置く
- 油汚れをブラシでこすり落とし、よくすすぐ
- 換気扇内部も、必要に応じて洗剤を使用しながら汚れを落とす
- 乾燥させてから元通りに取り付ける
飲食店の厨房掃除の注意点

厨房清掃を行う際は、安全面にも注意が必要です。
事故が起きないよう、以下のポイントをチェックしましょう。
- 汚染を防ぐため、食品と清掃道具をしっかり分離する
- 強力な洗剤は、使用方法を厳守する
- 排水溝に固形物を流さない
- 定期清掃のほか、プロによる点検を併用する
また、可能ならスタッフ間で清掃ルールを共有し、継続的に見直していくことをおすすめします。
厨房を正しく清掃して衛生的な環境作りを目指しましょう
飲食店にとって、厨房の衛生状態は店舗の信用に直結する課題です。
とはいえ、営業の合間を縫って、すべてを完璧に清掃するのは難しいというケースも多いのではないでしょうか。
当社では、店舗や施設の定期清掃はもちろん、グリストラップ・シンク・換気扇(レンジフード)など、特に汚れやすく手間がかかる箇所の専門クリーニングを承っております。
「店舗の衛生状態を改善したい」
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このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
安心・安全な厨房環境を目指すため、全力でサポートさせていただきます。